「All the Mods 9 – No Frills」で専用マルチサーバーを立てたのでメモを書き起こします。
我が家では仮想マシン上のAlmaLinux8を使ってマルチサーバーを起動しているのでLinux操作をメインに記載します。なんとなくLinux操作できる人向け想定です。
Windowsは最後にまとめて記載しますね。(多分Windowsのほうが楽)
All the Mods 9のサーバーパックを入手する
ウェブサイト or CurseForgeでAll the Mods 9のサーバーパックを入手します。
サーバーパックには「Linux/Windows」のそれぞれで起動するためのファイルが含まれています。我が家では遊んでいるバージョンとサーバーのバージョンを間違えないようにCurseForgeから入手しました。
※バージョンが異なるとサーバーに入れません
【Linux/Windows共通】サーバーパックを解凍する
「.zip」ファイルがダウンロードされるので、右クリックから解凍(展開ともいう)します。
以下のようにファイルが確認できればOKです。
【Linux/Windows】Javaをインストールする
サーバーとして起動する場合においてもJavaが必要で、Ver1.18以降はJava17以降でないと起動することが出来ません。
「【マイクラ】Java16&Java17のインストール方法を紹介!【CentOS/Ubuntu対応】」のサイト様が分かりやすいので、参照してJavaをインストールして下さい。
※Linuxへのインストールは「CentOSでインストール:CentOS 8の場合」を参照して下さい。
【Linux】AlmaLinuxで起動する
我が家ではProxmoxという仮想化ソフトで構築済みAlmaLinux8のテンプレートをクローンしています。
特別設定せずともLinuxでMinecraftサーバーを立ち上げることはできますが、セキュリティなど色々不安な面があると思いますので、我が家がAlmaLinuxを構築した時に参考にしたサイト様を共有します。
興味あれば参考にして構築してみて下さい。素人には難しいセキュリティ面も考慮されていてサーバーを運用するのに安心できますし、何より構築が楽しいのでぜひ。
AlmaLinux 8インストール:https://centossrv.com/almalinux/almalinux8.shtml
AlmaLinux8初期設定:https://centossrv.com/almalinux/almalinux8-init.shtml
ファイアウォール構築(firewalld):https://centossrv.com/almalinux/firewall.shtml
【Linux】AlmaLinuxへサーバーパックを転送する
AlmaLinuxへサーバーパックを転送します。WinSCPで一括転送してしまうのがオススメ。
WinSCPのインストール方法や使い方は以下のサイト様が参考になります。
「WinSCPとは?インストール方法や使い方を解説する【初心者向け】」
我が家では「/opt」に配置しました。権限があるディレクトリであればどこでも構いません。
[root@ATM9 opt]# ll合計 8drwxr-xr-x 15 root root 4096 4月 19 19:33 Server-Files-0.1.13drwxr-xr-x 17 root root 4096 4月 19 08:11 Server-Files-0.2.56drwxr-xr-x 8 root root96 4月 19 07:59 jdk-18drwxr-xr-x 2 root root 6 4月 22 06:14 old_Server
【Linux】起動前の下準備(ポート開放)
外部へ公開するための下準備をします。ローカルで遊ぶ予定の場合でもファイアウォールのポート開放は必要なので注意して下さい。
Minecraftサーバーはデフォルトで「TCP/25566」ポートを使って外部へ公開するようになっています。今回の例ではその「TCP/25566」を開放していきます。
現在のゾーンを確認します。設定されているゾーンに対してポート開放が必要で、下記の例では「public」が現在のゾーンです。
※ゾーンとはセキュリティの区分けのようなもの
[root@ATM9 Server-Files-0.1.13]# firewall-cmd --get-active-zonesdomestic sources: ipset:domesticdrop sources: ipset:drop_countrypublic interfaces: enp6s18
publicゾーンのTCP/25566ポートを開放します。
successと出力されることを確認し、設定内容を反映します。こちらもsuccessと出力されることを確認して下さい。
[root@ATM9 Server-Files-0.1.13]# firewall-cmd --add-port=25566/tcp --zone=public --permanentsuccess[root@ATM9 Server-Files-0.1.13]# firewall-cmd --reloadsuccess
ローカルで遊ぶ場合は↑までで遊べますが、外部へ公開して誰かと遊びたい方はルーターのポート開放も必要です。ご利用のルーターによりけりなので、「メーカー別ルーターポート開放手順」を参照してして下さい。
我が家ではAtermルーター側でTCP/7429を開放し、サーバーのTCP/25566へ転送することでポート開放しています。
※外部から見えているポートはTCP/7429で、サーバーへ接続してもらう場合は7429ポート宛に接続する(例:10.0.0.1:7429
【Linux】All the Mods 9を起動する
All the Mods 9サーバーを起動するには「startserver.sh」をbashコマンドで実行します。
[root@ATM9 Server-Files-0.1.13]# ll合計 5920drwxr-xr-x 19 root root 4096 4月 22 06:29 configdrwxr-xr-x 5 root root 4096 4月 22 06:29 defaultconfigs-rw-r--r-- 1 root root 6007934 3月 19 19:00 forge-1.20.1-47.2.21-installer.jardrwxr-xr-x 8 root root 179 4月 22 06:29 kubejsdrwxr-xr-x 2 root root16384 4月 22 06:29 modsdrwxr-xr-x 3 root root23 4月 22 06:29 packmenu-rw-r--r-- 1 root root12098 3月 12 19:56 server-icon.png-rw-r--r-- 1 root root 1906 3月 19 19:00 startserver.bat-rw-r--r-- 1 root root 2360 3月 19 19:00 startserver.sh-rw-r--r-- 1 root root 786 3月 12 19:56 user_jvm_args.txt[root@ATM9 Server-Files-0.1.13]# bash startserver.sh
startserver.sh実行後に「Restarting automatically in 10 seconds (press Ctrl + C to cancel)」が表示されるので「Ctrl + C」で抜けて下さい。生成された「eula.txt」を編集し、「eula=false → eula=true」へ変更して保存します。
#By changing the setting below to TRUE you are indicating your agreement to our EULA (https://aka.ms/MinecraftEULA).#Mon Apr 22 06:46:18 JST 2024eula=true
再度「startserver.sh」をbashコマンドで実行することで正常に起動します。
ここまでの設定で不足なければ外部からサーバーへ接続する事ができます。
もし接続出来なかった場合、ファイアウォールのポート開放か、ルーターのポート開放が誤っている可能性があります。再度見直して下さい。
【Windows】All the Mods 9を起動する
解凍したサーバーパックから「startserver.bat」をダブルクリックして起動します。
「続行するには何かキーを押してください . . .」と表示されるのでEnterを押して終了します。生成された「eula.txt」を編集し、「eula=false → eula=true」へ変更して保存します。
※たまにeula.txtを生成してくれません。その場合は再度「startserver.bat」を実行して下さい。
再度「startserver.bat」をダブルクリックして実行することで正常に起動します。
【Windows】ポート開放
「startserver.bat」の起動中にポート開放のポップアップが表示されます。そのまま「アクセスを許可する」から許可してあげて下さい。
ローカルで遊ぶ場合は↑までで遊べますが、外部へ公開して誰かと遊びたい方はルーターのポート開放も必要です。ご利用のルーターによりけりなので、「メーカー別ルーターポート開放手順」を参照してして下さい。
我が家ではルーター側でTCP/7429を開放し、サーバーのTCP/25566へ転送することでポート開放しています。
※外部から見えているポートはTCP/7429で、サーバーへ接続してもらう場合は7429ポート宛に接続する(例:10.0.0.1:7429
【Linux/Windows】All the Mods 9でマルチサーバーを作成まとめ
All the Mods 9でマルチサーバーを建てる際のおおまかな以下の流れでした。
- サーバーパック入手
- サーバー起動&eula同意
- Windows・Linuxポート開放
- ルータポート開放
All the Mods 9に限らず、通常のJava版やBetterMC等でも同じような手順になるので応用出来ます。