VMware Workstation 17 Player上で動いているWindows10をProxmox VE 8.1に移行したときのメモ書きです。
Proxmoxへ仮想マシンを移動するまでは簡単でしたが、そこからProxmoxで起動させるまでが全く分からず結構時間かかりました。仮想環境についてあまり知見がなく苦労したので、同じようにあまり詳しくない人には参考になるかもしれません。
Proxmoxへどうやって移行する?
まず、ベースの情報として「Qiita – ESXiからProxmoxへのVM移行(Linux/Windows)」を参考にさせていただきました。
サイトの内容を軽くまとめると、
- ESXi上の仮想マシンをエクスポート
- Proxmoxにインポート
- インポートしたWindowsを起動できるように設定追加
のようです。
ESXi上のVMをエクスポート
参考サイトではProxmoxに「ovftool」を入れ、Proxmoxへ仮想マシンを直接移動していました。
ここでまず、Workstation Playerで仮想マシンをovf化するには…?となりましたが、「Qiita – ovfファイルの作成方法」を発見して事なきを得ました。
OVF化するツールはWorkstation Playerに含まれており、そちらを指定してコマンド実行するだけでいいそうです。参考までに、実際に実行したコマンドを記載しておきます(コマンドオプションは参考サイトがわかりやすいです)。
"C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Player\OVFTool\ovftool.exe" --noImageFiles "C:\Users\legte\Documents\Virtual Machines\Windows 10 x64_#1\Windows 10 x64_#1.vmx" "C:\Users\legte\Documents\Virtual Machines\Windows 10 x64_#1\ovf_Windows 10 x64_#1\Windows 10 x64_#1.ovf"
ovftool.exe –noImageFiles {vmxファイルフルパス} {ovfファイルフルパス}の形でOKでした。
Proxmoxにインポート
OVF化した仮想マシンをProxmoxで参照出来るようにする手段はいくつかありましたが、VMware Workstation 17 Playerを実行しているPCからOVFをエクスポートしたフォルダをCIFS参照することで対応しました。
[データセンター]>[ストレージ]>[追加]>[SMB/CIFS]からCIFS参照できるようにストレージ追加します。
Proxmox上で[findmnt]してパスを確認します。
以下の出力例では[/mnt/pve/CIFS-ovf]がそうです。
root@Antiope-Platform:~# findmntTARGET SOURCEFSTYPE OPTIONS//dev/mapper/pve-root ext4 rw,relatime,errors=remount-ro~~~~省略~~~~mq/mnt/pve/CIFS-ovf//192.168.10.108/ovf cifs rw,relatime,vers=3.1.1,cache=
ProxmoxへOVFをインポートします。「Qiita – ESXiからProxmoxへのVM移行(Linux/Windows)」の「ESXiからエクスポートしてproxmoxにインポート」の章にコマンドが記載されています。参考までに、実行したコマンドを以下に記載します。
※コマンドのオプションでフォーマット形式を指定できるようですが、とりあえずインポートさえ出来ればよかったので我が家ではしていません。
qm importovf 100 Windows 10 x64_#1.ovf HDD-lvm
qm importovf {vmid} {VM name}.ovf {target storage}を置き換えればOKです。
インポートしたWindowsを起動できるように設定追加
ここが一番不明な箇所で苦労するかもしれません。環境によってまちまちかもしれなく、「Qiita – ESXiからProxmoxへのVM移行(Linux/Windows)」の「Windowsの設定」の章を参考に設定してみましたが、[自動修復でPCを修復できませんでした]をループしてしまい起動できませんでした。
最終的に起動した構成を載せますので参考にして下さい。
移行した仮想マシンが起動しないとき
「VMware ESXiからProxmox VEに仮想マシンを移行する方法【Windows VMの場合】」の「ハードウェア構成を修正する」の章を参考にしてハードウェア構成を色々設定して試してみて下さい。
我が家の構成はハードディスクをIDEに変えたり、CPUをkvm64からhostに変えたりと、サイトに記載されている以外のことまでしないと起動できませんでした。
まとめ
ESXi上の仮想マシンをエクスポート→Proxmoxにインポート→インポートしたWindowsを起動できるように設定追加までメモ書きレベルに書き起こしました。
リアルに半日ぐらいかかっていたので、起動できたときはめちゃくちゃ嬉しかったです。
こういうことしてる時って分からないけど楽しいですよね~